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05.30.2022
ワンメディア社が立ち上げた、クリエイターレーベル「(C_C)」(読み方 シーシー)。SNSの活用を支援し、マネジメントまで行う同プロジェクトのスタートにあたり、NGT48・本間日陽さんのTikTokアカウントを立ち上げ、サポートします。アイドルとして最前線で活躍する本間さんと、(C_C)でプロデューサーを務め、個人ではクリエイターとしても活動する菊地里菜(ワンメディア社員)に、SNSの可能性とこれからの展望について聞きました。
――本間さんがNGT48に加入してまもなく7年が経ちますが、アイドルになったきっかけを教えてもらってもいいですか?
NGT48・本間日陽(以下、本間):小さい頃からクラシックバレエをやっていたので、中学生まではプロのバレリーナになりたかったんです。でも、その夢を諦めないといけなくて……塞ぎ込んでしまった時に元気づけてくれたのがアイドルでした。
――なぜバレリーナの夢を諦めることに?
本間:金銭的な理由が大きいです。私の実家は新潟でもかなり田舎の方なので、地元のバレエ教室ですら車で片道1時間半かけて通うほどでした。プロになるためのレッスンは東京に通わないと受けられなかったり、将来的には海外留学も必要になるので。私の家では現実的ではなかった。両親は献身的に支えてくれましたけど、これ以上迷惑かけられないと思ってバレエの道を諦めました。
ワンメディア 菊地里菜(以下菊地):切ない……。
本間:自分で断念すると決めたものの、やっぱりすごく落ち込んでしまって。その時にアイドルの曲を聴いたり、MVを見たりして立ち直っていったんです。
――どんな曲で元気をもらいましたか?
本間:ひとつはAKB48の「10年桜」です。小学生の頃から大好きな曲でしたけど、夢を諦めたときにMVを見返してすごく元気をもらいました。秋元先生の歌詞も素敵だし、それを歌う先輩方が輝いていて、見ているだけで悲しい気持ちを忘れられました。
もうひとつは、渡辺麻友さんと宮脇咲良さんがWセンターの「希望的リフレイン」です。これはバレエを辞めたタイミングにリリースされた楽曲で、テレビを見て驚いたのを覚えています。
――なぜでしょう?
本間:HKT48の咲良さんがセンターに立っていて「新世代」を感じたから……ですかね。AKB48って初期メンバーの皆さんが絶大な人気を誇っていたので「こんなことあるんだ」と純粋に驚き、興味が湧きました。博多を本拠地にしつつ、東京でも活躍されてる咲良さんは、すごく夢のある存在に見えたんです。
菊地:宮脇咲良さんのように、地元から東京に進出することもできますしね。
本間:そうなんです! だからNGT48ができると聞いたときは「絶対に絶対に受かりたい」と思いました。これまで48グループができた場所は、大阪や名古屋、博多みたいな大都市だったので「まさか新潟にできるなんて……!」とすごく嬉しくなりました。NGT48は専用劇場が新潟にあるので、地元にいながらアイドル活動ができる。私にはすごく希望のある場所でした。
本間:これまでの活動を振り返ってみると、私はラッキーなことが多かったと思います。運が良かった。
――ラッキー?
本間:例えば、NGT48が知ってもらえたのは、2017年の『AKB48 49thシングル 選抜総選挙』で同期のメンバーの荻野由佳ちゃんが速報結果で1位になったことだと思うんですね。実は、あの時私は隠れて5位に入ってたんです。最終結果も由佳ちゃんは5位で、私は隠れて13位で選抜に入れた。
菊地:隠れて(笑)。
本間:AKB48という大きな世界に気心の知れた仲間と一緒に行けて、しかも大先輩と一緒に活動ができたのは、ラッキーと思わざるを得ないです。
――どんな先輩から影響を受けましたか?
本間:たくさんいますけど、渡辺麻友さんからいただいたアドバイスは特に支えになりました。NGT48 でもAKB48でも、すごく面白くてトークが上手な子もいれば、ダンスとか歌とかが群を抜いている子もいる。その中で、私はこれといったキャラがなかったので、自然と「優等生キャラ」みたいな立ち位置になっていったんですね。それって私に何も色がないからついたキャラな気がして……真面目だから……みたいな。
菊地:人数が多いグループで活動していると、自分が埋もれていくような気持ちにもなりますよね。
本間:そうなんです。ちょうど総選挙で初選抜になったタイミングのときに、麻友さんに相談させてもらいました。麻友さんはAKB48で「正統派アイドル」と言われていたので、何か答えを持っていらっしゃるんじゃないかと思っていて。
相談すると、麻友さんは「キャラは後からついてくるものだから、あまり考えなくても大丈夫。ステージの上で一生懸命パフォーマンスしたり、ファンの方と真摯に向き合っていったり、メンバーと一緒に過ごしたりしているうちに、自分のカラーが滲み出てくるよ」って言ってくださって、すごく安心しました。
菊地:真摯な答えですね。
本間:本当に。麻友さんに相談に乗ってもらってから「自分のキャラ」についてあまり考えなくなりました。「私は、これがやりたい」と思ったことを信じて突き進もうと決心できたんだと思います。
周りのスタッフさんは「今後、こうなっていきたい」「これからこういう仕事がしたい」と話をすると、サポートしてくれるので「やりたいこと」にチャレンジしやすい環境ができていきました。結果的に、新潟でのラジオの冠番組とか、モデルやお芝居まで、いろんなお仕事ができるようになってきたので本当にラッキーだと思います。麻友さんのおかげで、キャラに固執することなく「自分がやりたい」と思った道へ進めるようになったので、感謝してもしきれません。特に今年は舞台デビューできたのがすごく嬉しかったです。
――2022年は舞台版「サザエさん」に「富士見町アパートメント2022」と、舞台を中心に女優業でも活躍されてますよね。
本間:48グループは、アイドル活動の先にいろんな進路を歩めるのも魅力だと思っています。卒業した先輩方は、インフルエンサーになったり、学業に邁進したり、ファッションブランドを立ち上げたり……その中で、私は将来的に女優になりたくてNGT48に加入したんです。
――それはどうして?
小さい頃から「別の人の人生を歩んでみたい」という気持ちが強くて、クラシックバレエにのめり込んだのも同じ理由でした。バレエで物語の登場人物に「なりきる」ことに魅せられていったので、将来的には演じる道に歩みたいと考えています。
こういう夢を叶えるために、もっと影響力が欲しいなぁと。今のNGT48の活動も大事ですが、舞台に立ったりモデルのお仕事をしたりしていると「私はNGT48という存在に甘えてきた」と痛感するので、個人としてもっと本間日陽を知ってもらいたいと思っています。
――だからこそSNSにもっと力をいれていきたい、と。
本間:そうですね。(C_C)のプロジェクトに呼んでもらってすごく嬉しかったです。もっと私という人間を知ってもらえば、もっともっと「やりたいこと」ができる可能性が拡がると思うので、その一歩を新しく踏み出したい。
菊地:まかせてください。一緒にTikTokの世界に飛び込みましょう。
――本間さんは今までSNSとどうやって付き合ってこられたのでしょうか?
本間:SNSを始めたのは遅い方で……高校3年のときにInstagram、その1年後にTwitterをはじめました。
――NGT48に加入したのは16歳のときですよね? 現代っ子はもっと早くSNSを始めていそうなイメージですが……?
本間:芸能活動を始めた後にSNSを始めました。周りの子はみんなアカウントを持っていたんですけど、私自身は「SNS=怖いもの」というイメージがあったので、手を出さずにいたんです。親にも反対されていたので、真面目にその約束を守ってダウンロードすらしてませんでした。
だからSNSを始めた当初は「流れていく情報の世界」に慣れることがまず大変でした。なるべく鮮度の高い情報をアップするように意識したり、インスタグラマーの投稿を参考にしたり。最初からオリジナリティーを出すのは難しいと思ったので、見様見真似で真似させてもらうところから。ただ、思っていたように反応が集められずに苦労しました。
――なぜでしょう?
本間:当時、私をフォローしてくださる方は男性がメイン。インスタグラマーのようなファッションやコスメなどの女子向けの投稿をしても刺さらないというか……。
菊地:「求められること」と「やりたいこと」が違った?
本間:大きく言えばそうなります。なので、ファンの方が喜んでくださるようなアイドルっぽい投稿と、インスタグラマーの友だちから教えてもらった投稿を混ぜてバランスをとっていくようにしました。Instagramを始めたのは、女性にも私を知ってもらいたい気持ちがあったので。
少しずつフォロワーも増えて、コスメとかファッションとか女性向けの投稿をしても反応が来るようになりました。今ではInstagramを見てからNGT48を逆に知ってくださる方もいて、新鮮な気持ちになります。
――先にアカウントがあって、その後にNGT48を知る。そういうこともあるんですね。
本間:instagramって「発見」のタブで自分がフォローしていない人の投稿も流れてくるじゃないですか。Twitterだとフォロワーが「いいね!」してくれたものが、誰かのTLに流れていったりとか。SNSのレコメンドから新しくNGT48を知ってくれた方もいらっしゃいますね。劇場とか握手会とかではなくて、ネットの世界でも知ってもらえる機会は作れるし、熱狂は生み出せるんだというのが、ここ数年の気付きです。
菊地:TikTokはまさに、そういう「発見」がすごく活発なSNSです。
――どういうことですか?
菊地:TikTokって「フォローしていない人のコンテンツが流れてくるSNS」なんですよね。良くも悪くも「好きなもの」がどんどん流れてくるプラットフォームなので、フォロワー外の人のことも意識した投稿が大事なんだと思います。
――フォロワー予備軍みたいな?
菊地:そうです。フォロワーから「いいね!」をいただくことも大事なんですけど、私は普段、TikTokに投稿するときは、未来のフォロワーの反応を読みながらコンテンツを作ってます。
本間:すごい。
――菊地さんはいつからTikTokを始めたんですか?
菊地:去年の1月ぐらいですかね……会社に内緒でこっそり始めました。反響があった動画が「撮影あるある」の投稿で、映像業界で働く女性たちが普段思っていることとか、目にしていることをコンテンツでまとめてました。同じ環境下で働く人たちに向けて「一緒にがんばっていこ!」というメッセージを込めているのが裏テーマです。
――1年前というと割と最近ですよね? どういう理由で始めたんですか?
TikTokを始めたのは実はかなり個人的な理由です。同じ時期に映像制作会社に入った親友が、転職後に彼女が体調を崩して連絡が取れなくなってしまったんです。LINEもInstagramもTwitterも全部通じない。だから「TikTokでバズったら彼女に届いて、連絡が来るかもしれない」って思ってTikTokを始めたきっかけです。
――フォロワー予備軍に「連絡が取れなくなった友だち」がいるかもしれないから、「撮影あるある」を作った?
菊地:そうです、そうです。試しに投稿してみたら、次の日、同僚とか会社の人たちから「菊ちゃん見たよ」っていう反応があって驚きました(笑)。やっぱり映像業界の人には届くんだなって。
TikTokはもう十分に流行していたので、正直自分のコンテンツに需要があるなんて全く思っていなかったんですけど、反応があったのは想定外でした。最初はちょっとした「あるある」ネタを面白おかしくやってたんですけど、だんだんとフォロワーが増えていきました。
――「音信不通になった友だち」とは連絡はとれたんでしょうか?
菊地:とれました。今、一緒に住んでます。
本間:え? 一緒に住んでいる…?
菊地:今年の1月……なので、TikTokを始めて1年で、彼女に私の動画が届いていたようで、連絡が来たんです。ちょうどそのタイミングで、彼女は引っ越しを考えていたようだったので「じゃあうちにおいで」と誘って、一緒に住むことにしました。今はTikTokの企画についての相談もしてます。
本間:そんなことができるんですね。
菊地:TikTokドリームを叶えました(笑)。フォロワーよりも、エンゲージを高めて再生数をあげていくことがまず大事で、その先にフォロワー数がついてくるものだと思ってます。
――もう「目標は◯◯フォロワー」とかじゃないんですね。
菊地:1万フォロワーを◯ヶ月でっていう目標もいいと思うんですけど、「10分以内で2000回再生を目指す」みたいな目標の方が、TikTokっぽいかもしれません。フォロワー数って中長期的な目標なので、まずは短期的な数字からアプローチするとか。
――(C_C)では、菊地さんが身をもって実感したことやノウハウをもって、誰かをプロデュースしていくんですね。
菊地:そうですね。プロデュースの時に気をつけたいのが、クリエイターさんの気持ちになることです。それって自分がTikTokの世界で実際にもがいていないとできないことだと思うので、今回会社から「この新しい事業をやってほしい」と言われたときは、絶対やりたいと思いました。
例えば、フォロワー数とか再生回数のようないわゆる『数字』が伸びないとき、どうすればいいのか。自分が本当に作りたいものと、再生回数が高いものとのギャップを解消するにはどうしたら良いのかとか……。これは私自身がTikTokをやっていて悩むことなんですが(笑)。
クリエイターになれる文脈は、きっと誰もが持っているけど気が付きにくいような気もしていて。それを自分で発見するのって結構難しい。(C_C)は、「第三者の目」として「その人だけが持っている文脈」を見つけたり、コンテンツの方向性を一緒に考えたりして、クリエイターの方々と並走していこうと考えています。
本間:心強いです。NGT48のTikTokアカウントでは何度か投稿してきたんですけど、「何をあげたらいいのかわからない」とか「ただ流行りの音源を使っても自分らしさが出ない」のを痛感したばかりでした。せっかく自分のアカウントができるなら、NGT48の中にいる自分じゃない部分をTikTokで出せたらいいなと思っています。ステージに立ってない時の自分は、普段の自分との差を感じることが少なからずあるので。
菊地:よりパーソナルな部分で「自分の文脈でしか語れない情報性」をコンテンツに落としていけるといいですよね。
ジャストアイディアで、本間さんは女優という夢をお持ちなので「演じる」ことにフォーカスして「あるあるネタ」に力を入れる方針もアリだと思っています。例えば「アイドルあるある」とか、「上京してきた女子あるある」とか「雪国あるある」とか地元ネタを入れてもいいかもしれないですね。あとはTikTokは意外と情報を求めている人が多いので、アイドルやモデルの経験を生かしたファッションの情報を発信するのも良いと思います。渡辺麻友さんのアドバイスと同じで、「キャラ」って後からついてくるものだと思うので、いろいろなチャレンジを通して「本間日陽はこれ」というものを新しく見つけていくのも良いと思ってます。
菊地:今は、アイドルやスポーツ選手はもちろん、あらゆる職業の方がSNSを使いますよね。ただ垂れ流すだけじゃなくて、クリエイティブな投稿を重ねることで、自分の表現力にも磨きがかかるし、新しい自分も発見できて、いろいろなコニュニティーが接続していく。TikTokはそのサイクルがすごく早いので、それがきっと本間さんの財産になるし、それを使って自分の夢を叶えていくのがこれからの時代な気がしています。
本間:そうですね。芸能活動の仕方はSNSの普及とともにすごく変わってきたと思うんです。最終的な目標である女優に向かって活動していくためには、自分を知ってもらう必要があって、既存のメディアに頼り切るだけだと置いていかれそうな気もしています。TikTokも含めて、いろんな方の目にふれる機会を自分から作り出していきたいですね。
――(C_C)の立ち上げにあたって、渋谷に大きな広告も展開されましたね。
本間:私すごく田舎者だから、渋谷のスクランブル交差点って朝の情報番組でしか見たことなかったんです。「今朝の渋谷の様子です」みたいな。お仕事で初めて東京に来た時に、空き時間を使って渋谷に初めて行ったら人が多すぎてビックリしたのを覚えています。だから、そこに自分の写真が出るとは夢にも思っていませんでした。
地方に住んでるからとか、年齢とか、いろんな理由から夢を諦める人もいると思うので「そんなことないんだよ」ということを示していけたらなと思います。私の場合は、大好きな新潟と東京とでお仕事をさせてもらっているので、どっちもあることでどんどん夢に近づいていきたい。
――「こういう人に向けてメッセージを発信したい」とかありますか?
本間:普段から、ポジティブなこともネガティブなこともノートに全部書き出して見返すのが好き。それと同じで、今月の目標、今週の目標、1年間の目標と中長期の目標をよく考えてるんです。
これまでの人生でたくさん挫折をしてきたけど、少しずつ夢に近づいているのが今なので、私と同じように「夢」がある人に向けたものが作れるといいです。まだまだですけど、そんな今の私の表現が、誰かの一歩につながったらいいなと思います。
Writer:Yui Kashima
Photographer:Shota Ashino (UN)
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